【素材別】モンブランに合う飲み物|和栗と洋栗、紅芋と紫芋、いちごや抹茶のモンブランまでペアリング10選(+α)を紹介

素材別モンブランに合う飲み物 合うもの

前回の記事では、モンブランに合う飲み物について、王道から通好み、季節別や意外なものについてまで詳しく解説しました。
「なぜ合うのか?」「もっと合う飲み方は?」など基本的なことについてもふれているので、まだ読んでいない方はこちらも参考にしてください。

今回は、素材別(栗・芋・いちご・抹茶など)に特化して、それぞれのモンブランに合う飲み物を深掘りします。

モンブランとひと口に言っても、素材によって甘さや香り、口当たりは大きく変わります。
その違いに合わせて飲み物を選ぶと、驚くほどスイーツの味が引き立つのをご存じでしょうか。

本記事では、和栗・イタリア栗・かぼちゃ・さつまいも・チョコ・いちご・抹茶・紅芋・紫芋などのモンブランと、素材に合わせた相性の良いの飲み物とのペアリングのアイデアをご紹介します。

「モンブランの味をもっと引き立てたい」
「素材別にベストなペアリングをみつけたい」
そんな方に役立つ内容になっています。

ぜひあなただけの最高の組み合わせを見つけてください。

素材別|モンブランの種類で合う飲み物が変わる

モンブランの王道と言えば栗ですが、「栗」とひとことで言っても、和栗やイタリア栗、洋酒入りのマロンクリームなど、素材は様々。

またクリームも、かぼちゃや芋、いちご、抹茶など、素材によって香りや甘味の方向性が大きく変わります。そのため、モンブランのタイプごとに飲み物を変えると、驚くほど味わいが引き立ちます。

● 和栗モンブラン × コーヒー(浅煎り)or 緑茶(煎茶・玉露)

和栗のモンブランと浅煎りコーヒー

モンブランとコーヒー。定番ですが、まずはこのペアリングでしょう。
ありきたり過ぎるので、ここでは、浅煎りコーヒーとの組み合わせを紹介します。

浅煎りコーヒーは、苦味が少なく風味が爽やかで、お茶のように口当たりが軽いのが特徴です。
豆の焙煎時間が短いので、生豆の個性が残りやすく、コーヒー豆本来の果実感、酸味が際立ちます。またカフェインが残りやすいので、勉強や仕事の前やブレイクタイムにも最適。
コーヒー独特の油分がにじみ出ず、繊細なフレーバーなため、モンブランに限らずスイーツ全般との相性がいいです。

コーヒーの個性も味わうためにブラックもおすすめですが、浅煎りコーヒーはコクが少ないので、砂糖とミルクで調整することも楽しめます。

あっさりした味わいを求めるなら
・風味を邪魔しないグラニュー糖
・ミルクは入れないか、普通の牛乳を少なめに
濃厚さやコクを加えるなら
・三温糖やミネラルの多いてんさい糖、キャラメル風味などのフレーバーシロップ
・植物性油脂(コーヒーフレッシュ)。ただし添加物が気になる方は、成分をチェック

まずはブラックで本来の味を楽しみ、その後に砂糖やミルク加える。少し手間がかかりますがその逆もおすすめです。

こんな時におすすめ
・定番の組み合わせを楽しみたい
・定番のコーヒーの変化を楽しみたい
・作業の前や合間に

和栗モンブランと緑茶

そしてもうひとつ。カフェなどではあまり注文する機会が少ないですが、和栗モンブランと緑茶の組み合わせ。意外に思われる方もいると思いますが、和栗には、”和の飲み物” は合うのです。

和栗モンブランは、ほっくりした優しい甘さと繊細な香りが特徴。甘味は強すぎないため、飲み物も「香りを邪魔しない、軽い渋みのあるもの」が相性抜群です。

特に合うのが 煎茶や玉露。
・煎茶のすっきりした渋み
・玉露の旨味と若草のような香り

これらが、和栗のまろやかさを繊細に引き立てます。

こんな時におすすめ
・素材の味をじっくり楽しみたい
・甘すぎない和栗モンブランをゆっくり味わうとき
・ほっと落ち着きたいシーン

緑茶の温度は少しぬるめ(60〜70度)にすると、栗の香りがより引き立ちます。

● イタリア栗モンブラン × カフェラテ or カプチーノ

イタリア栗のモンブランとカプチーノ

イタリア栗(マロン)は香りが強く、ペーストも甘めで、洋酒やバニラを合わせた“濃厚タイプ”が多いのが特徴です。

その濃厚さをうまく支えるのが ミルク系コーヒー
・カフェラテ
・カプチーノ
・フラットホワイト

3つともエスプレッソをベースとしていますが、フォームミルク(泡)やスチームミルクの割合が異なります。
ミルクのやわらかさが甘さを包み込み、栗ペーストの香りを広く感じさせてくれます。

特にカプチーノは、泡の軽さとナッツのような香りがイタリア栗と最高にマッチします。

こんな時におすすめ
・洋菓子系の濃厚モンブラン
・バニラ・ラム酒入りのモンブラン
・カフェスイーツとして楽しみたい時

逆に深煎りコーヒー単体だと、香りがぶつかってしまうこともあるので、ミルクで調整されたドリンクが最適です。

● 洋酒入りモンブラン × 紅茶(アールグレイ・ダージリン)

洋酒のモンブランと紅茶

ラム酒やブランデーを利かせた“大人系モンブラン”には、香りの方向性が近い フレーバーティーや華やかな紅茶 がよく合います。

特におすすめは
・アールグレイ(ベルガモットの香りがラムに好相性)
・ダージリン(軽やかで香りが立つ)
・キームン(甘い香気が洋酒によく合う)
お酒が入っているモンブランは香りが強いため、紅茶の香りの層を重ねると相乗効果で「香りの余韻」が長く続きます。

こんな時におすすめ
・洋酒の風味を楽しみたい時
・香りのペアリングを重視したい時
・優雅なティータイムにしたい時
レモンティーにすると香りが飛ぶので、ストレートティーがおすすめです。

● かぼちゃモンブラン × チャイ or ほうじ茶ラテ

かぼちゃのモンブランとチャイ

かぼちゃのモンブランは、素材の甘みが強く、バターやスパイスを使うこともあります。甘さがしっかりしているため、香りの強い飲み物にも負けません。

特に相性が良いのは
・スパイスの香りが秋冬に合う チャイ
・香ばしさとミルク感が心地よい ほうじ茶ラテ

かぼちゃの丸い甘さとシナモン・カルダモンの香りは驚くほど相性がよく、“ハロウィン系スイーツの定番ペアリング”としても人気です。

こんな時におすすめ
・甘めのモンブランを楽しみたい
・子どもと一緒に飲みやすい飲み物がほしい
・秋冬の温かいスイーツタイム
ミルク系が苦手なら、スパイス香るストレートティーも合います。

● さつまいもモンブラン × 焙じ茶 or 黒豆茶

さつまいものモンブランとほうじ茶

さつまいもモンブランは、素材の甘さが自然で、香りはやや土っぽさ・香ばしさを含みます。そのため、香ばしいお茶が特によく合います。

おすすめは
・すっきりしながら香ばしい ほうじ茶
・甘く香り高い 黒豆茶
香ばしさが引き立てあい、後味が軽くなるため、さつまいもの甘さがしつこく残らなくなります。

こんな時におすすめ
・素材の甘味をじっくり味わいたい
・甘すぎるドリンクを避けたい
・夜にカフェイン控えめで楽しみたい(黒豆茶)
黒豆茶の自然な甘みはさつまいもとの相性が抜群で、体にも優しいペアリングです。

● チョコがけ・カカオモンブラン × 深煎りコーヒー

チョコレートモンブランと深煎りコーヒー

最近増えている「モンブランの中にチョコ」「表面にカカオ」が入ったタイプ。
これは 深煎りコーヒー(ブラジル・グアテマラ・エスプレッソ) と相性最高です。

カカオとコーヒーは同じ方向性の香りなので、ペアリングとして非常に強い組み合わせになります。

こんな時におすすめ
・濃厚スイーツが好き
・ビターな味わいで甘さを引き締めたい
・夜カフェや、大人向けの贅沢な時間に
香りの重厚感が“冬のスイーツ時間”にぴったりです。

● いちごモンブラン × ホワイトティー(白茶) or レモングラスティー

いちごモンブランは、近年カフェで人気が急上昇している“軽やか系モンブラン”です。
いちご特有の酸味・華やかな香り・繊細な甘さを持つため、飲み物も「香りが強すぎず、フルーツの香りを引き立てるタイプ」を選ぶのがポイントです。

特に相性が良いのが
・ホワイトティー(白茶)
・レモングラスティー(ハーブティー)

いちごモンブランとホワイトティー

ホワイトティー(白茶=はくちゃ)は、茶葉をほとんど発酵させずに乾燥させた中国茶。爽やかな香りと優しい甘みが特徴。茶葉も白い産毛に覆われ、見た目も味も繊細なお茶です。

緑茶や紅茶と同じ「チャノキ」から作られますが、「萎凋(いちょう)」と「乾燥」の工程のみで、最も自然に近い状態のお茶です。
萎凋とは茶葉を意図的にしおれさせる工程のこと。これにより、香気・風味の成分が生成され、品質が向上します。

抗酸化作用や美容効果が高いことで知られ、近年では「美人のお茶」としても親しまれています。

いちごの爽やかさと白茶の上品な香りが重なり、味が“透明感のある仕上がり”になります。

いちごモンブランとレモングラスティー

もうひとつは、レモングラスティー。

レモングラスは、爽やかな柑橘系の香りが特徴のイネ科の多年草ハーブ。
トムヤムクンなどのタイ料理、アロマ、ハーブティーなど広く利用され、消化促進、抗菌作用、リフレッシュ効果があります。

レモンと同じシトラールという成分が含まれており、濃いレモン水にハーブを加えたような味わいです。
いちごの甘酸っぱさを引き立て、後味をすっきりさせてくれるため、クリームの重さを感じにくくします。

こんな時におすすめ
・春〜初夏の季節限定いちごモンブラン
・さっぱり食べたい気分の時
・甘さ控えめなスイーツを楽しみたい時

カフェイン控えめで楽しみたい女性や子どもにも◎
アイスティーにしてもさっぱり美味しく、季節感のあるペアリングになります。

● 抹茶モンブラン × 玄米茶 or カフェラテ

抹茶モンブランは、抹茶の苦味・旨味・香りの深さが味の中心になります。
そのため、「香ばしさ」や「コク」で寄り添う飲み物を合わせるとバランスが良くなります。

特におすすめは
・玄米茶
・カフェラテ

抹茶モンブランと玄米茶

玄米茶は、抹茶のほろ苦さに香ばしい玄米の香りが加わることで、味にリズムが生まれます。モンブランの甘さを軽くし、食後の重さを感じさせません。

抹茶モンブランとカフェラテ

一方カフェラテは、ミルクの柔らかさとコーヒーのコクが抹茶の苦味と溶け合い、濃厚クリーム系の抹茶モンブランと相性が抜群。

抹茶が強いタイプなら玄米茶、甘い抹茶クリームのタイプならカフェラテ、と使い分けもできます。

こんな時におすすめ
・甘さ控えめの和風スイーツとして楽しみたい時
・“抹茶×香ばしさ”の組み合わせが好きな人
・カフェ系の抹茶デザートタイム

抹茶の渋みが飲み物で和らぐため、モンブランの味がより繊細に感じられます。

● 紫芋モンブラン × ジャスミンティー or 黒ごまラテ

紫芋モンブランは、色鮮やかで、香りはさつまいもモンブランよりも華やか。
この後に紹介する「紅芋モンブラン」とも違いがあります。

紫芋と紅芋の違い
端の形から「紫芋(左)はサツマイモの一種」「紅芋(右)は長芋の仲間」とわかりやすいものも…。

まず、「紫芋」について簡単にふれておきます。
「紫芋」と「紅芋」、特徴の違いを知ると、合う飲み物を選ぶ楽しみも広がるでしょう。

紫芋は、ナス目ヒルガオ科サツマイモ属の多年生植物。
「紅芋」との違いを簡単に言うと、「紫芋はサツマイモの品種のひとつで広く見ればアサガオの仲間。紅芋は山芋などの仲間。」となります。

紫色の色素となっているのはアントシアニン。
アントシアニンはブルーベリーや赤キャベツなどにも含まれるポリフェノールの一種です。
眼精疲労の軽減など目の健康維持が期待されるので、スマホやパソコンを使用が増えた現代にはぜひ摂りたい栄養素ですね。
またアントシアニンには、強い抗酸化作用による老化・生活習慣病の予防効果が期待で老化の予防、動脈硬化などのリスク軽減、糖質・脂質代謝のサポート、記憶力・認知機能の維持なども期待されています。

サツマイモに含まれる、食物繊維やビタミンC・E、カリウム、ヤラピン(イモを切った時に出る白い液体に含まれる。腸の動きを活発にして便を柔らかくします。)などもサツマイモと同等で、近年ではスーパーフードとして国内外で注目されています。

別の記事で、他にもモンブランに合うスーパーフードについて紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
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甘さは、一般的にサツマイモよりもあっさりしているという特徴があります。
これは、品種ごとの目的や酵素の働きなどが影響しています。

紅はるかなどの甘いサツマイモは、食用や焼き芋けに甘さやしっとり感を重視して改良されています。
紫芋は色を活かしたお菓子作りやポリフェノール(アントシアニン)を多く摂る目的で作られています。

サツマイモが加熱されて甘くなるのは、含まれているデンプンが、「β-アミラーゼ」という酵素の働きによって麦芽糖(マルトース)に分解されるためです。
甘さの違いは、β-アミラーゼの量の違いではなく、デンプンの質によるもの。
紫芋は、デンプンの性質上、加熱しても粘り気が出にくくパサつきやすい粉質のため、酵素がうまくデンプンを分解できず、結果として麦芽糖が作られにくくなります。

※紫芋と一口に言っても、作られた目的によって、β-アミラーゼの働きやデンプンの質、甘さは大きく異なります。

紫芋モンブランと黒ごまラテ

紫芋は、紅芋よりも香りが華やかで、甘さは控えめ、後味に少しフローラルさが残ります。
紫芋モンブランは、やさしい甘さの中に、ほんのり花のような香りを感じられるので、飲み物は香りが繊細で後味を軽くするものが合います。

特におすすめは
・ジャスミンティー
・黒ごまラテ

ジャスミンティーは、華やかな香りが紫芋の香りと重なり、“沖縄スイーツのような南国感”が出るのが特徴。
香りが強すぎないため、紫芋ペーストとも喧嘩しません。

もう1つは、少しコクをつけたい時の 黒ごまラテ。
紫芋の色と風味に黒ごまの香ばしさが深みを足し、和風デザートらしい満足感が生まれます。

こんな時におすすめ
・華やかな香りの余韻を楽しめるペアリングを探している時
・紫芋本来の香りをふんわり楽しみたい時(ジャスミンティー)
・まろやかでコクのある組み合わせが欲しい時(黒ごまラテ)

● 紅芋モンブラン × 黒糖ほうじ茶 or ルイボスバニラティー

紅芋モンブランとルイボスバニラティー

最後は、紅芋モンブラン。
紫芋と一緒にされがちですが、紅芋は「紫芋よりも甘味が強い」「ねっとり」など特徴に違いがあります。飲み物もそれに合わせて選ぶと、よりモンブランの魅力を楽しめるでしょう。

こちらも、まずは紅芋について触れておきます。紅芋は沖縄県で古くから親しまれるヤムイモの一種。ヤムイモとは、ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の中で根の部分を食用とする種の総称。(日本の長芋やジネンジョもヤマノイモ属です)

なので、サツマイモの一種である紫芋とは分類学上全く別の植物なのです。
長芋などの仲間とあってほんのり粘りけがあります。甘みについては、品種改良により、近年飛躍的に向上しています。

そしてこの紅芋、害虫の域外流出を防ぐため沖縄では生の紅芋の持ち出しは法律で禁止されています。
県外で紅芋モンブランを食べるなら、出来上がったものいただくことになるでしょう。作る場合は、加工された紅芋ペーストなどを使用するのがおすすめ。

紅芋モンブランは、ほっくりした甘さの中にほんのりキャラメルのような香ばしさがあるのが特徴です。濃厚なタイプも多いので、軽めの香りの飲み物で中和すると、味に広がりが出ます。

その香ばしさを引き立てるのが、黒糖×ほうじ茶 の深いコクです。
黒糖のまろやかな甘みが紅芋の甘さと自然に馴染み、ほうじ茶の焙煎香が味を引き締めます。

また、紅芋の香りを柔らかく包む ルイボスバニラも好相性。
香りのボリュームが紅芋のクリーミーさと調和し、上品なデザートタイムになります。

ルイボスバニラティーはルイボスティーにバニラアイスを入れても出来ますが、砂糖や脂肪分が気になるという方は、茶葉のものもおすすめ。
砂糖が入っていないのに甘味が感じられ、満足度も上がります。

● こんな時におすすめ
・ほんのり焦がし風味・香ばしさを楽しみたい時
・甘いモンブランでも軽めの飲み心地で合わせたい時
・夜のカフェインを控えつつスイーツを楽しみたい時(ルイボスが便利)

まとめ

素材によってモンブランの甘さや香りが異なるからこそ、飲み物との相性も大きく変わります。
和栗には緑茶、イタリア栗にはカフェラテ、チョコには深煎りコーヒーなど、
「風味の特徴に合わせて飲み物を選ぶ」ことで、モンブランの魅力が一層引き立ちます。

また、紅芋・紫芋のように似ていると思われがちな素材でも、
味の方向性が違うため、ペアリングを変えることで新しい発見が生まれます。

気分や季節に合わせて、ぜひいろいろな組み合わせを楽しんでみてください。

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